ぱっと見ると骨董屋。しかしよーく見てみると、地元産のお茶や蜂蜜、手作りのカゴや洋服、シーグラスでできたアクセサリー、地域の人々のお蔵に眠っていた着物や瀬戸物がそこかしこに陳列されている摩訶不思議な空間、それがおっこう屋。
古くから宿場町として知られた赤岡は、明治維新後も高知県有数の商都として栄え賑わいました。でもそんな赤岡を訪れる人々がほっと一息ついたり、お土産物を買ったりできるお店がほとんどありませんでした。
「赤岡にきた方々が足を止めて、赤岡を感じてくれる空間を作りたい」
そんな願いを込めて2003年にお店を作りました。
旧土佐浜街道に沿って商店街の町並みが広がっている赤岡。藩政時代は参覲交代のお殿様が宿泊する本陣、脇本陣もあった宿場町でした。
豪壮な白壁や水切り瓦(風雨から漆喰の白壁を守る為の独特の瓦)に当時の面影を見ることができます。
また、赤岡は絵師・金蔵(通称:絵金)を生んだ町としても広く知られています。幼少時から画才に秀でていた絵金は江戸で狩野派に学んだのち、故郷土佐に戻り藩のお抱え絵師となります。そんな安泰の人生だったのもつかの間、贋作事件に巻き込まれ、城下追放に。絵金は何年も放浪した挙句、ついに伯母の住む赤岡町に身を寄せ、酒蔵をアトリエにして絵を描き続けたといわれています。
赤岡町では毎年7月に絵金祭りが行われます。絵金が描いた芝居屏風絵がろうそくの炎に照らし出されると、あたりは幻想的な雰囲気に包まれます。
【おっこう屋】
〒781-5310 高知県香南市赤岡町448-1(横町商店街)TEL/FAX:0887-55-3468 / 10:00-18:00 *不定休