プチックな朝

私は毎日店の前にだいたいいる、だからくろい。

さびれてしずまりかえっている、ゆるやかな坂道の上から

じいちゃんが、え!口笛を吹きながら自転車に乗って

通り過ぎた。

え! まって!

口の中にアコーディオンが入っているかと思うほど!

 

もう一度きかせて ねぇ お願い!

 

にこっとして 通り過ぎた向こうの方からかすかにきこえた

口笛...

そんな赤岡の朝が 私にとってドラマプチックである。